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和歌山県 県民向けIR公聴会を延期 区域整備計画に「内容が藤不十分」との意見

和歌山県は11月25日から12月5日にかけて県内8市で開催予定だった、県民向けのIR公聴会(説明会)とパブリックコメント(意見公募)の延期を発表しました。

延期の理由については、「現段階では住民に説明するには準備が不十分であるため」としています。

クレアベストの計画には「透明性が見えない」と厳しい声

11月19日、和歌山県議会でIR対策特別委員会が開かれ、県と事業予定者であるクレアベストニームベンチャーズ及びClairvest Group Inc.のコンソーシアム(以下、クレアベストグループ)の担当者が出席。

現在作成を進めている区域整備計画について、アメリカの大手カジノ事業者の参画や最大6,000人収容可能な国際会議場の建設計画といった原案の説明を行いました。

しかし、運営事業の主体となる企業の構成や、各企業による初期投資額の出資比率、融資交渉を行っている金融機関などの詳細については「現時点では明らかにできない」と明言をしませんでした。

県とクレアベストグループによるこの対応を受け、委員会側は「見えない部分が多すぎるのに、どのように意見を聞くのか」「住民に説明するには内容が不十分」とし、県民向け説明会の延期を提案。

県は準備が整っていないことを認め、説明会とパブリックコメントの延期を決定しました。 説明会の申込者には、早急に延期の連絡を行うとしています。

説明会は来年に開催予定、国への申請スケジュールは変更しない方針

今後は事業の運営を行う特別目的会社(SPC)が設立され、構成する企業や資金調達計画については、2022年1月末までに公表される見込みです。

それに伴い説明会の開催時期は2月以降となる予定ですが、県側は4月28日が期限となる区域整備計画の提出には必ず間に合わせることを強調。

そのためには2月の県議会定例会で整備計画の議決を得る必要があるため、前倒しで公表できないかクレアベストグループ側と協議するとしています。

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