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6月2日、和歌山県はIR事業の優先権者候補として、「クレアベストニームベンチャーズ及びClairvest Group Inc.のコンソーシアム(以下、クレアベストグループ)」を選定したと発表しました。

和歌山県ではIR事業者公募にクレアベストグループとサンシティグループの2者が応募していましたが、5月にサンシティグループが撤退。
残る1者だったクレアベストグループを選定した形となりました。

優先権者候補の選定は全国で初めてであり、今後は和歌山県・市・公安委員会と協議してクレアベストグループを正式選定後、区域整備計画の作成を行い2022年4月28日までに国へ申請する予定です。

和歌山県ホームページ内の公式発表はこちら

クレアベストの提案は「自然」と「滞在・体験型」がテーマ

クレアベストニームベンチャーズは、カナダに本社を構える投資会社クレアベストの日本法人であり、北米でカジノやIR、リゾート開発などの運営・投資を行っています。

和歌山IR事業では「『木の国・水の国』自然豊かな滞在・体験型IR」を大きなコンセプトとして掲げ、「日本遺産・和歌の浦に浮かぶ『浮遊都市』」「長期滞在が可能な『癒しの都市』」「自然災害に強い『安心・安全な都市』」として、6000人を収容できる国際会議場や展示スペースのほか、和食レストランや日本遺産ミュージアム、ホテル、津波避難施設などを提案。
さらにインドやイギリスでeスポーツビジネスも手掛けていることから、eスポーツ施設の建設も予定しています。

和歌山IRは「次のステップ」区域整備計画の作成へ

和歌山IR事業には、サンシティグループ・クレアベストグループの2者が応募しており、4月時点の審査ではサンシティの評価点が高く、クレアベストは次点となっていました。
しかし、サンシティが新型コロナウイルス感染拡大による経済的影響を理由に、5月12日付で撤退。

仁坂吉伸知事は、その後の定例記者会見で残り1者を選ぶか否かについて「区域整備計画が合格する可能性が非常に低ければ、選ばないこともあるかもしれない」と話していましたが、予備調査の結果も踏まえてクレアベストに決定したとのことです。
仁坂知事は今回の決定について、「協議会の厳正な審査や背面調査の結果、合格とした。自信を持って次のステップにいける。和歌山の大きな成長因子にしたい」とコメント。

同県では和歌山マリーナシティでの2026年春の開業を目指していますが、クレアベストは2027年秋頃を提案しています。

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