世界唯一の国営IR事業者「カジノオーストリア」長崎RFCへの応募を表明

10月26日、カジノオーストリア・インターナショナルが、IRの誘致を目指す長崎県佐世保市が実施するIRのコンセプト案の募集に応募する考えを示しました。

長崎県でのIR事業参入を公表した事業者はこれまでで初めてで、カジノオーストリアの最高経営責任者であるクリストフ・ツールッカーブルダ氏は、長崎IRの候補地とされるハウステンボスを視察。
「音楽など文化の発信、医療施設といった要素を持ち、静かでくつろげるIRを想定する我々にとって、長崎は魅力的な土地だ。」と語りました。

また、オーストリアの首都ウイーンでは、フランスのパリに次いで国際会議が多いというデータを挙げ「日本のIRでひとつのカギとなるMICE事業に関してもノウハウを持っている」と、この点も強調。

カジノオーストリア・インターナショナル・ジャパンの林氏は、日本のIR参入については比較的遅い段階で表明したことを認めていますが「コンセプトの性質が他の企業とは違っているため、選ばれる機会は望めると感じている」とコメントしています。

35か国に展開する大規模カジノ事業者

カジノオ―ストリア・インターナショナルは、1976年に設立された現在では35か国で215ものカジノやエンターテイメント施設を運営している、歴史と伝統を持つ世界でも大規模な事業者です。「世界進出」を目的としてグループ全体で娯楽施設の建設・運営に務めています。
最大の特徴として、IR業界において世界で唯一の国営企業としてオーストリア政府が介入しているため、社会的な信頼性が極めて高いという点が挙げられます。

世界的に優れたゲーミング施設を表彰する「国際ゲーミング賞」において、2008年・2009年・2011年・2012年に「ヨーロッパにおける最高賞」、2010年に「社会貢献賞」を獲得しています。

IRに医療という新しい試み、地域にマッチした欧州型IRを目指す

日本での展開に関して同業他社の存在を考えたカジノオーストリアは、質の高い医療モールと音楽イベント施設などを融合させたヨーロッパ流のIR施設を目指すとして他との差別化に重きを置いています。

企業のコンセプトは主要都市での市場よりも静かでくつろげる地方にあてはまると述べ、

  • 世界から注目を集める日本の医療分野とIRの提携
  • オーストリア・ウィーンのクラシック音楽が楽しめる施設
  • 世界で最も女性が入れるIR

の3つを特徴に、ラスベガスやマカオのような派手さを売りとするのではなく、地方都市にマッチするような「ゆとりのある欧州型のIR」を目指していきたいとの考えを明らかにしています。

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