長崎IRの資金調達先「クレディ・スイス」買収決定。IR誘致への影響注視

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長崎IR資金調達先「クレディ・スイス」スイス金融大手UBSによる買収が決定

長崎県が佐世保市へ誘致を目指すIRについて、資金調達先である「クレディ・スイス」が、スイスの金融大手UBSに買収されることが決定しました。
買収額は、約4,200円の見通しとなっています。

スイスの最大手銀行UBSがクレディ・スイスを買収

スイス最大手の銀行で、クレディ・スイスのライバル企業でもあったUBSは3月19日、クレディ・スイスの買収について合意したと発表しました。

クレディ・スイスは長崎IRの資金調達先の1つでしたが、相次ぐ不祥事や投資損失などにより、経営不安が広がっていました。
2022年には四半期連続の赤字となり、10月には経営再建計画を発表。
スイスの中央銀行は、クレディ・スイスへ約7兆円の資金供給を含む支援をすることも表明していました。

しかしクレディ・スイスの株価下落や経営不安の波は収まらず、世界的な金融市場の動揺の鎮静化に向け、UBSが買収に乗り出したとのことです。

大石長崎県知事「IR計画への影響も含めて情報収集する」

クレディ・スイスの経営不安については、以前より長崎IRへの影響が懸念されていましたが、大石賢吾長崎県知事は「計画に影響を及ぼすものではない」との考えを示していました。

しかし今回の買収合意を受け、「買収となると、いろいろと事情が変わると思う。IR誘致においてどのような影響が生じうるのか、今後まず情報収集をしなければならない」と、IR計画への影響を無視できないことを示唆しています。

そのうえで、「何があっても、まずはIRをしっかり実現するという思いは変わりないので、置かれた状況で最大限の努力をしていかなければいけない」とも述べました。

長崎県が2022年4月に国へ提出した区域整備計画の中では、資金調達総額4,383億円(出資1,753億円、国内企業からの調達351億円)と想定されていました。
クレディ・スイス買収による状況変化を受け、長崎IRの実現可否や資金調達にどのような影響が出るのか、今後の動向が注視されます。

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