海外の金融大手2社が長崎IRへ出融資、社名も明らかに

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長崎県が佐世保市・ハウステンボスに誘致を目指しているIRの資金調達について、県はスイスの金融大手「クレディ・スイス」が出資・融資の意向を示していることを明らかにしました。

また、資金調達に関して調整中とされていたアメリカの金融大手「キャンター・フィッツジェラルド(以下キャンター)」も出融資企業として協力することも発表しています。

出融資企業は和歌山IRの誘致白紙で長崎へ舵切り

長崎IRの資金調達をめぐっては、カナダの投資会社「クレアベスト・グループ(以下クレアベスト)」とも調整を行なっていましたが、今回はクレディ・スイス、キャンターの2社が出融資企業として参加することが明らかになりました。

クレディ・スイスは和歌山IRの主幹事を務めていた金融機関であり、キャンターも和歌山IRの融資企業でしたが、2022年4月に区域整備計画が否決されたことで和歌山県は誘致を断念。

事業者であったクレアベストも含めて、和歌山IRの関係企業3社が長崎IRへ協力する形となります。

大石賢吾長崎県知事は9月6日の定例会見で、「このたび調整が整ったクレディ・スイスとキャンターを関係企業として公表する」と述べ、両社が出融資の意思を示した書面(コミットメントレター)を確認したことも説明。

しかし、詳細な金額などは両社の了承を得ていないとして明示せず、「今後、事業者間の協議が整い次第、速やかに公表していく」としました。

PAGはハウステンボスの可能性に期待、IRに協力する意向も

大石知事は、IR建設予定地となるハウステンボスの経営権を取得した「PAG(ピーエージー)」の伊藤宏一代表とオンラインで面会を行なったことも報告。

IR事業者がハウステンボスから用地を購入する契約に影響はなく、PAG側とはIR事業に協力する考えで一致したとしています。

一方、伊藤代表もメディアのインタビューに応じ、「ハウステンボスは東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンよりも伸びしろがある」とコメント。

IRについても「なくても投資としては十分に成り立つが、仮にIRが決まれば集客効果は非常に大きく、良き隣人として力を合わせたい」と前向きな姿勢を見せています。

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