長崎IR 海上輸送計画で所要時間短縮 今秋には新幹線開業も

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長崎県は、佐世保市・ハウステンボスに誘致を目指すIRと長崎空港を結ぶ海上交通として、高速船と遊覧船を導入する計画を明らかにしました。

また、長崎県では2022年9月に西九州新幹線の開業も予定されており、九州各地から県内へのアクセス改善や沿線の開発なども見込まれています。

海上輸送として高速船・遊覧船を導入、高速船で約20分の短縮に

海上交通計画については、6月21日に行われた県議会総務委員会で小宮健志IR推進課長が説明を行いました。

県はIR開業後の年間来訪者数を約673万人と試算しており、長崎空港を利用する来訪者のうち約7割が、空港とハウステンボスが面する大村湾内の航路を利用すると想定。

計画では事業者であるカジノオーストリアが、新たに高速船を3隻(60人乗り2隻、130人乗り1隻)と遊覧船1隻(200~250人乗り)の計4隻を導入するとしています。

現在、長崎空港からハウステンボスへの連絡船は片道約50分を所要するのに対し、高速船は片道約30分で運航する予定となっています。

今秋には西九州新幹線が開業 博多・佐賀方面からのアクセス向上へ

長崎県では、2022年9月に長崎駅(長崎市)と武雄温泉駅(佐賀県武雄市)を結ぶ西九州新幹線「かもめ」も開業予定。

新幹線が全便停車する諫早駅(長崎県諫早市)はJR大村線と接続しており、長崎~佐世保間を結ぶ快速・区間快速「シーサイドライナー」への乗り換えが可能となります。

さらにJR九州は新幹線の開業に合わせ、一部の特急をより速達性が向上する車両へ変更。
博多~佐世保間が9分短縮されるなど、福岡・佐賀方面からハウステンボスまでの利便性を改善しました。

また、西九州新幹線の新駅となる新大村駅(長崎県大村市)には、ハウステンボスへ向かう「シーサイドライナー」が全便停車することから、駅周辺では商業施設の建設などの土地開発が進められています。

長崎IRの区域整備計画では、IR区域内の雇用者数を9,693人、建設時の経済波及効果を5,428億円と想定していますが、交通網の発達によりハウスンテンボスまでのアクセスが向上することによって、沿線地域の経済活性効果もより期待できるようになるでしょう。

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